都市と防災/放送大学

放送大学は、大変勉強になるので、時折視聴させて頂いていますが、「都市と防災」(’08)講師:目黒教授、もその一つです。

地震に関連する内容の一部をご紹介致します。

第7回では、地震や津波の発生メカニズムを説明

大陸プレートが幾つもせめぎ合う日本では、各プレート毎に年間に数cm移動しており、東日本沖の太平洋プレートでは8.5cm、相模トラフで2.5cm、南海トラフで4cmで、その境界が我慢できる限界が、数m~10mであるために、100年とか200年毎に大地震が発生すること。
今後30~50年は非常に活動度の高い時期であること。
30年確率では、
首都圏直下地震のM7クラスは70%
東海地震でのM8クラスは87%
東南海地震は60%
南海地震は50%
宮城県沖地震は99%(2008年に初回放送された番組です)

残念ながら宮城県沖地震は、東日本大震災としてこの後実際に起きてしまいました。
他にも、専門的な知識を解りやすく教えてくれています。

第8回では、大地震の発生によって引き起こされる各種の被害の形態と特徴を説明

阪神淡路大震災を参考に、地震時の災害被害を検証。
特に勉強になったことは、

  • 年齢別の死亡者数では、体力的に劣る高齢者が多かった中で、20歳前後の被害者が予想以上に多かったこと。理由は、学生や経済的にも恵まれない若者が老朽化した建物の倒壊の被害にあったため。
  • 兵庫県監察医によると、死亡者の92%が地震発生から14分後の6時には亡くなっていたということ。建物の下で救出された人はとても運がよく、普通は消防や自衛隊がどんなに頑張ってくれても、建物が倒壊した時点で死亡する可能性が非常に高いということ。
  • 救出された人の数は、警察・消防・自衛隊などによる約8000人に対し、市民によるものは約27000人と3倍以上であるということ。
  • 建物の倒壊率が高い地域で、地震直後の出火率が高く、その結果、人命や火災の被害も大きかったということ。
  • 公的な消火活動の能力をはるかに超えた火災が同時に発生し、建物の倒壊などによる交通障害が更に事態を悪化させるということ。
  • 上の事を受けて火災の延焼と併せて考えると、建物が多く倒壊した地域では、消火よりも人命救助を優先せざるを得ず、延焼が広まったということ。

若者の被害、建物の倒壊・火災、インフラの損失は、日本中の都市部で起こりえる問題です。

自分や地域コミュニティを守るためにも、耐震性の高さというのはとても重要だということです。

「都市と防災」(’08)は、残念ながら平成26年度第1学期は授業がありません。
また講義・放送してくれること、皆が受講することを期待しています。

勉強するほどに、防災は一般に言われているような表面的な知識では全然足りず、予防とかコニュニティとかも考える必要があると思うようになりました。